6月11日、7月30日の2日間にて、JRL National Cup2022 EAST DIVISIONが開催された。今年は、South Ikebukuro RabbitohsとAbiko Ducks&Spartansの合同チームの2チームにて2試合を行った。昨年EAST DIVISION優勝を逃しているRabbitohsは、悲願の優勝をかけた2試合になった。
初戦に勝って勢いに乗りたいRabbitohsは相手ボールのキックオフから【HIROSHI】のBIG HITを起点にフェーズを重ね、ノーホイッスルでトライを奪う。その後一進一退の攻防も、ペナルティー、相手外国人選手の個人技により失点を重ねた。勢いを取り返したいRabbitohsは【KURO】から【RYOTA】へのバックドアへショートに走り込んだ【YUCHI】がトライを返すも、序盤の失点が痛く、10−22で前半を折り返した。
後半、Rabbitohsキックオフからディフェンスを続け、【YUTA】のターンオーバーから【HIROSHI】がゴールラインを割った。1本トライを奪われたのち、【KENTA】からのパスに走り込んだ【HIROSHI】がこの日3トライ目を奪い22−28としたが、最後までミスを重ねてしまい、34−44での敗戦となった。課題として、ミスとDFの連携が残ったものの、随所にいいプレーもある見応えのある試合だった。
相手チームの選ぶMOMはDFで輝きを見せた【YUCHI】が選出され、
「持ち味の堅実的なDFで、相手を幾度も止めチームを盛り上げようとするも、相手の方が粘り強かった。次戦もハードな試合と予想される為、しっかりと準備して勝利したいです。」と次節への抱負を語った。
前節で惜しくも敗れたRabbitohsは、勝利の上、得失点差でのChampionship進出をかけた第2戦、この日は試合前のアップから気合が違った。慣れないナイトゲームということもあり、よく声の出た全員が集中しているアップができ、期待が高まる。
序盤、ATを重ねて敵陣に攻め込むRabbitohsは【YUCHI】【HAMA】の両CTBのゲインでゴール前まで迫ると、勢いよく走り込んだ【SEIYA】がインゴールへ飛び込み、この試合も先制した。2トライを返され、4−10で迎えた20分、ペナルティーからクイックで仕掛けた【HIROSHI】がトライを決め10−10の同点とすると、このトライをきっかけにRabbitohsはトライラッシュ。【SOU】【SHO】【KENTA】【JAY】の連続トライで30−10で前半を折り返した。
このままの勢いで試合を進めたいRabbitohsはミスをなく体を当て続ける。敵陣に入り、この日のベストプレーかと思われた【RYOTA】から【KENTA】、そして【MANZO】へと繋いだパスワークは惜しくもスローフォワードの判定。しかしこの日のRabbitohsは集中力を切らさなかった。DFでは前に出て、ATも激しく体を当てる。後半の均衡を破ったのは、細かいステップでポイントサイドを駆け上がった【SATOSHI】がゴールラインをえ割り、34−10。その後もボールを持ち続けたRabbitohsは終わってみれば60−24での快勝。見事Championshipへ進出を決めた。
この試合のMOMは、試合終盤にセットプレーから相手Fijianを跳ね飛ばした【HAMA】が選出された。
「今回、MOMに選んでいただき大変嬉しく思います。初めてのリーグの試合でしたが、チームメイトにサポートしてもらいながらハードにプレーできたと思います。次は攻守共によりハードなプレーができるよう頑張ります。ありがとうございます。」と初めての試合での手応えを感じたようだ。
2試合を終え、HEAD COACHの【TOMO】は、
「今シーズンは、接戦の末に初戦を落とし、苦しい展開となったが、初戦での課題を改善し、2戦目を快勝することが出来、チームとして念願の初優勝となった。
ここ数年の中堅メンバーの成長に加え、若手やリーグ初挑戦の選手も増えた中、継続的な練習やグラウンド内外での活動も、結束力を高める一因となったと感じる。
この後、日本一をかけた関西チャンピオンとの対戦が残っている為、気を緩める事なく、良い準備をして臨みたい。」と、Championshipへの意気込みを語った。
今冬に予定されている、関西チャンピオンの関西雷とのChampionshipに向け、今後も練習を重ね、Rabbitohsとして初めてのNationalChampionを目指す。